「湯たんぽ」は冬の暖房器具として人気上昇中の快眠アイテムです。では、なぜ湯たんぽが見直されているのでしょうか?
湯たんぽは、日本に昔からある冬の暖房器具。その歴史は古く、中国の唐の時代から使用されていると云われています。日本に伝わったのは、室町時代に入った頃と云われており、明治時代以降には様々な材質で作られるようになりました。現在は、材質はもちろんのことサイズや形も様々。お湯を投入する口のサイズを広げて氷を入れて冬だけでなく夏にも使えるようになるなど変化もしています。
湯たんぽの材質とメリットとデメリット
●ゴム製湯たんぽ
メリット:熱伝導率が低く、ヤケドの心配が少ない。
デメリット:日光に当てて乾かすとボロボロになって使用出来なくなる。
●陶器製湯たんぽ
メリット:熱伝導率は悪くない。
デメリット:壊れやすい。
●金属製湯たんぽ
メリット:熱に強くて丈夫
デメリット:熱伝導率が高いので、ヤケドをする可能性が高い。
湯たんぽの5つの効果
1.冷え性解消!!
湯たんぽは小さく軽いので、パーソナルな使用が可能です。
例えば、手足の末端を温めたい、お腹や腰を温めたいなど、局所的な使用にも適しています。
2.朝まで熟睡・・・!!
湯たんぽは熱すぎず、夜から朝にかけて徐々に温度を下げていくので、自然に体を温めてくれます。また、血行を良くしてぐっすりと心地よい睡眠へと導きます。
3.腰痛・肩こりに効果!!
腰痛や肩こりの大きな原因は、血液のめぐりの悪さといわれています。湯たんぽは、痛みのある部位を温めることで体を芯から温め、血液のめぐりも活発にしてくれます。
4.快適な空気を維持!!
湯たんぽは、空気を乾燥させないので、のどにも優しく風邪の予防にもなります。また、お肌の乾燥も防ぐことが出来るので、美肌効果も期待出来るかもしれません。
5.小さなお子さんにも安心!!
安全な暖房器具が必要な小さなお子さんがいる家庭では、火を使ったり、直接ヤケドするという危険がないので、湯たんぽは安心して使用出来る冬の暖房器具です。
湯たんぽの使用上の注意
湯たんぽの効果を5つ説明してきましたが、良い効果だけではなく注意する必要な点もあります。湯たんぽを快適に使用するためには、「低温ヤケド」に注意する必要があります。
低温ヤケドとは、体温より少し温かい温度が同じ部位に長時間接触しているときに起こるヤケドです。
低温ヤケド防止4ヵ条
1. 布団が温まったら、布団から出して使用する。
2. 湯たんぽの低温ヤケド対策用品を使用する。
3. 一定時間毎に湯たんぽの位置を変える。
4. 厚手のタオルや湯たんぽカバーで包んで使用する。
湯たんぽは、お湯を沸かして入れると、空気を汚さず、布団を温め快適な快眠生活が出来るほか、冷めたお湯を使って朝に顔を洗うことにも利用出来るなど、省エネ・エコにも役立つとても良い冬の暖房器具です。湯たんぽを正しく使って、ほっこり快適な睡眠生活をしましょう!!
<情報提供・記事作成>
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
http://www.kaigo-hiwada.com/